求人票って何?

ハローワークの求人票には様々な情報が集約されている。事業所所在地は基本的に営業の中心となる場所が記載される。求人票中央上の欄は就業場所(勤務地)が記載される。仮に派遣労働者や請負労働者を募集する求人の場合、事業所欄は派遣元の企業(事業所)とその所在地が記載され、就業場所に派遣先の事業所と所在地が記載される。

以前は、検索コーナーに職種や地域ごとに多数の求人データを束ねた分厚いバインダがいくつも置かれ、この中から求人を探し出し、興味を持った求人情報については、詳細を知るために求人表の印刷を依頼していたが、2004年度のハローワークのコンピュータシステムの一新により、分厚いバインダに代わってハローワーク内に設置のタッチパネルパソコンによるネットワーク端末の画面で、職種や地域を設定して検索し、表示された求人データから選択した求人の求人票が表示できるようになったため、わざわざ旧システムのように、詳細を知るためだけにプリントアウトする必要が無くなり、環境にも優しくなっている。

また、新システムにより求人票の情報も改善された。旧システムの求人票では、雇用形態の欄が『常用』、『パート』、『臨時』の三種類しかなく、『常用』と記載する求人であっても、正社員とは限らず、契約社員の場合も多々見受けられたため、多様化する雇用形態や雇用情勢に十分に対応出来なかった。

総合的雇用情報システムは、日本全国どこのハローワークにおいても、オンラインで他のハローワークで受理した求人・求職情報を閲覧する事が可能なシステムである。例えば、沖縄のハローワークで、東京や北海道のハローワークで受理した求人・求職情報をオンラインで検索・閲覧するといった事も可能である。ハローワークが受理した求人情報のうち、求人事業所が公開を承諾したものについては、インターネット(ハローワークインターネットサービス)で求人情報を検索する事も可能である。また、高等学校新卒者を対象とした求人情報についても全国ネットワークが組まれており、日本全国の高校の進路指導部において日本全国の高校新卒者を対象とした求人情報を閲覧する事が可能である。

「職業指導」と言っても、特定の求人への応募を強制されたり、ハローワークが行う職業セミナーに出席する事を義務づけられる事はないが、自己の希望する労働条件を申告する事が求められ、職業相談を受ける事を勧奨されたり、職業セミナーの案内文書が郵送される事がある。

雇用保険は、労働能力を有する者に対して行われる給付である。労働能力を有するものが、積極的に職業に就こうとする事なく雇用保険金を受給し続ける事は社会的に好ましい姿とは言えない。そのような意味から、積極的に雇用保険金(基本手当)を受けてもらうという意味での「受給者サービス向上」が取り沙汰される事はない。

▼来所から面接までの流れ
利用者自身で印刷する求人票には会社の連絡先が記載されているが、利用者が会社に直接電話しても「ハローワークを通して欲しい」と、面接を断られる場合がある。その理由は『ハローワークは会社に求職者を紹介する』からである。

従って、面接を希望する場合は次の手順を踏む必要がある。

初めて来所した場合、求職申込書に必要事項を記入して窓口に提出する。
これが済むとハローワークカードが発行される。
求人検索用のパソコンで求人を検索し、気に入った求人があれば印刷する。
その求人票と、ハローワークカードを窓口に提出する。
職員が会社に電話をし、面接の予約をする。
ハローワークカードと求人票が返却され、紹介状が発行される。
面接当日、履歴書等の応募書類のほかに紹介状も面接先に持参する。
選考結果は応募者だけでなく、ハローワークにも連絡することになっている。 採用の場合は決められた日から出勤し、あいにく不採用の場合は採用されるまで3〜7を繰り返す。

尚、近年は大半の企業で採用予定人数に対する求人応募数が殺到する為、上記の6と7の間に「履歴書・職務経歴書・そして紹介状を送付」という、これまでは最初の面接の時に持参をしていた書類一式をあらかじめ先に郵送をする、いわゆる”書類選考”が行われ、多数の応募者の中から本当に面接を行うべき人材かを企業側で”ふるいにかけ”厳選するという事により、面接まで進める応募者を絞り込む。(勿論、送付する書類や、そもそもこういった最近の選考方法が、この記述内容の全てという訳ではない)

ちなみに不採用者への伝達方法と書類の取扱いは企業側でまちまちであるが、不採用者には応募書類そのものを不採用の旨の文書を添えて返却送付される場合が大半だが、その応募書類返却を割愛する(その場合企業側は概ね「当社側責任廃棄」と記入される)場合は、不採用の旨を電話で伝えるか、応募書類返却に代わる不採用の旨の文章のみを郵送される。(各企業の検索した求人票の備考覧等にその不採用時の取扱い方法が記載される)

その中で、2006年市場化テスト評価委員会は2007年11月26日、2006年度に市場化テストモデル事業として実施した求人開拓事業の実績評価を行い、民間実施地域では、開拓求人件数、開拓求人数、充足数のすべてにおいて、国の比較対象地域の結果を大きく下回った。民間実施地域では、それぞれ同地域における平成17年度の国実施時の実績を下回り、開拓求人数1人当たり、充足数1人あたりのコストは国の比較対象地域よりもはるかに高くなっている、と結論づけている。

週刊東洋経済07年7月14日号によれば、先に行われたハローワーク関連事業でのテストや大手民間企業とハローワークの官民共同窓口によるテストではコストなどの質・量共に官が上回ったとの結果が出ており(民間事業者が不正行為を行ったこともあったと記載されている)、官の連戦連勝である。にもかかわらず当時更なるテストを行おうとしていたことについて、「かえってテスト自体が非効率なのではないか」「税金のムダである」といった評価がされている。また、肝心の民間事業者の関心は薄く、「ハローワークが行うセーフティーネットは国として保障すべきで、官以外ありえない。民間職業紹介事業のビジネスモデルの理解が足らないのでは」「落札価格の叩きあいになるようなスキームは本末転倒」などの冷めた意見が主流であるとの指摘がある。ちなみに2004年時の三和総合研究所の推計によれば、職安におけるコストは就職1件当たり約6万円、都市部は約7〜11万円であり、この時期実施された長期失業者就職支援の一部民間委託による成功報酬は60万円だった。

▼春日が思わず「ステキ〜」
アルバイト求人情報サイト「バイトルドットコム」がリニューアルし、動画でアルバイトが検索できる新機能「バイトル動画サービス」を追加。リニューアルに合わせて、8月8日から新CMを放送する。新CMには、女優・上戸彩とお笑いコンビ・オードリーが登場。これまでも同社のCMに出演してきた3人が、息の合ったかけ合いで“動画でお仕事情報をみながらアルバイトをゲットする方法”を伝授する。CMに登場するオードリー・春日の「ステキ〜」というセリフは、花屋の店員役の女性を見たときに思わず出てしまった春日の言葉をそのまま利用したものだという。店員役の女性の笑顔と、それに見とれる春日の様子にも注目だ。